「爆笑」の正しい意味は?

紛うことなき爆笑

「爆笑」の正しい意味は? オマケ漫画あります

(ページ下部にオマケ漫画があります)

(結論)

「爆笑」の正しい意味は、おもしろさにどっと笑う、という意。

一人で笑っても「爆笑」?

上の四コマ漫画では、一人で笑うことも「爆笑」するといえる、と紹介しています。

ですが、実のところ、この爆笑する人数に関しては意見が割れている、と言わざるを得ないようです。

ここで、辞書ではどのように定義されているのか見てみましょう。

ばく‐しょう〔‐セウ〕【爆笑】

[名](スル)大勢の人がどっと笑うこと。また、その笑い。「ギャグに爆笑する」

[補説]一人または数人が大声でわっと笑うことの意でも用いられる。

デジタル大辞泉(小学館)

goo辞書より引用

もともとは人数なんて関係なかった!

現在、「爆笑」は大勢でするものなのか、一人でするものなのか、という意見に対立が見られるようですが、本来は、「爆笑」する人数に規定は無かったようなのです。

「三省堂国語辞典」の編集委員をされている飯間浩明さんは、自身のTwitterで、「本来、笑う人数は何人でもよかったという歴史的事実」がある、と明言されています。

実際に、1900年代に書かれた文章には、一人で爆笑する様をつづったものが見つかっています。

しかし、広辞苑第6版(2008年刊行)で「大勢が大声でどっと笑うこと」と紹介され、その他の辞書でも同様の解釈で紹介されていたことで、「爆笑は大勢でするものだ」という認識が広まってしまったと言えるのではないでしょうか。

広辞苑第7版(2018年刊行)では、「爆笑」が「はじけるように大声で笑うこと」と解釈を改めて紹介されていたことは、当時話題になっていたようです。

結局今はどっちなの?

歴史的には一人で笑っても「爆笑」だけど、一部の辞書には「爆笑」は大勢でするものだと書いてある……。

結局、今はどちらが主流の意味なのでしょうか。

先ほど、広辞苑第7版では人数に関する制限は無くなった、とお伝えしました。

一方で、毎日新聞や日本漢字能力検定協会などは、「爆笑」は一人ではできないものだ、と解釈しているようです。

どちらの言い分が正しい、と言い切ることはできないようです。

結論は、現在もどっちつかずの状況であると言えるでしょう。

もし「爆笑」の誤用を避けたい、と思うのであれば、「大笑い」などと言い換えてしまうのが無難でしょう。

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